Hardz-Reconstraction-→赤白ファミコン(後期基板)AV出力+縦縞除去

赤白ファミコンAV出力化改造 その3
(後期基板)AV出力+縦縞除去

初代赤白ファミコンの後期基板でのAV出力化改造、
縦縞ノイズを除去した訂正改訂完全版になります。
前回の間違いだらけの記事から約20年後に訂正完全版...

前期基板のAV出力化改造は、
こちらの赤白ファミコンAV出力化改造をご覧ください。

縦縞ノイズが発生している場合は、
この記事後半の縦縞ノイズ除去改造を同様に行えば、
除去できると思います。

また、今から初代赤白ファミコンを購入して、
AV出力化改造をする場合は後期基板の購入をオススメします。
改造部品点数が少ないのと改造しやすいです。

まずは必要な部品を揃えましょう。

参考画像 部品 個数 備考
任天堂マルチAV端子 1 一歩差をつける端子
SFCから取り外しました。
これだと便利かなと。
↓のRCA端子かどちらかで。
ビデオ端子
(RCAピン)
2(3) ビデオ(黄)、音声(白)、音声(赤)
音声(赤)は省いても可。
付けるなら音声(白)に繋げる。
↑の任天堂端子かどちらかで。
リード線 少々 映像、音声、とGND
の3色あると良い。
抵抗 75Ω 1 ビデオ信号用。
電解コンデンサ
220μF(25V)
1 ビデオ信号用
読み方は、
『にひゃくにじゅう まいくろふぁらど』
電解コンデンサ
47μF(50V)
1 音声信号用
読み方は、
『よんじゅうなな まいくろふぁらど』
積層セラミックコンデンサ
2.2μF
1 縦縞ノイズ除去用
『にぃてんに まいくろふぁらど』

部品点数は少ない...ですよね?
東京は秋葉原、大阪は日本橋の電子部品店、
沖縄は宜野湾の沖縄電子で揃えましょう。
コンデンサや抵抗は電気店で簡単に揃えられると思います。
※金額もそんなにかからないと思う。

任天堂のマルチAV端子があれですかね...
スーファミが何台も部屋に転がってれば、
1台を部品取りにしちゃっても良いかなと。
※1台を無駄にする。
※外すのも大変だったりする。
というところが戸惑うよね。躊躇。


あと、こんな入手方法もあるみたいです。
※今度自分でやってみます。

では早速、ファミコン本体をバラして、
基板を取り出しましょう。

ビデオ出力の為にハンダ付けする箇所は、
基板後方のRF出力及びACアダプタ接続部分と、
メイン基板を繋いでる、


この部分です。

後期基板はこのRF出力部分とメイン基板が、
ガッチリ固定されています。
初期基板はケーブルで繋がってて、
RF出力部分とメイン基板がぷらんぷらんしてます。
ここが初期基板と後期基板のわかりやすい違いです。


回路図で書くとこうなります。


回路図を参考に、
ビデオ出力のコンデンサ(220μF)と抵抗(75Ω)をハンダ付け。
※コンデンサの+と−の向きに注意。+が基板側。


ビデオ出力に熱収縮チューブで念のため絶縁。
続いて音声出力のコンデンサ(47μF)をハンダ付け。
※コンデンサの+と−の向きに注意。+が基板側。


音声出力も熱収縮チューブで念のため絶縁。
最後にGNDをハンダ付けする簡単なお仕事です。
※配線がバタついて外れないようにホットボンドで固定しました。


あとはビデオ/音声のRCAコネクタか、


任天堂のマルチAVコネクタ端子にハンダ付けして完成です。
※画像はコネクタ固定位置の例(仮組)...今回はここにします。



任天堂マルチAVコネクタ端子のピンアサイン
1 RED
2 GREEN
3 -
4 BLUE
5 GND
6 GND
7 Y (輝度)
8 C (クロマ)
9 VIDEO
10 +5V
11 音声(L)
12 音声(R)

ビデオ出力を9に、音声出力を11と12にハンダ付け。
GNDを5と6にハンダ付けすれば完了です。


ショート、感電に注意して裸のまま接続チェック。

映りましたでしょうか?

このままでもだいぶ綺麗に映るのですが...

ドラクエIIのタイトル画面が良くわかるみたいで...


この縦縞がわかるでしょうか?

では、この縦縞ノイズを除去しましょう。

縦縞ノイズ除去

まずは基板中央の、


部分の部品(トランジスタ)...


これを裏側からハンダ吸い取り線を使って除去します。


外したトランジスタは使うから捨てないでよ!!!!

続いて...


この部分の足をニッパーで切り、
上に持ち上げます。(基板と離れさせる)


こんな感じ...もぎ切らないように注意!!


そしたらここに端材の線をハンダ付け。
※さっき切ったコンデンサの足とかの端材。
※基板や周りの部品とショートしないように離して。
※画像のように曲げて下さい。


さっき外したトランジスタの左端の足を曲げて、
これにハンダ付けします。
※トランジスタの向きに注意。

トランジスタ残り2つの足は基板の元の場所にハンダ付け。


こんな感じになります。
これだけでもだいぶ効果は出るらしいです...が、
更にもう一ヶ所対策します。


基板裏面のこの部分...


ここに積層セラミックコンデンサ(2.2μF)を画像のようにハンダ付け。

これでAV出力化改造+縦縞ノイズ除去完全版が完成!!

したはず...では、縦縞がちゃんと消えてるか確認しましょう。


縦縞対策なし...縦縞ってますねぇ。


見事に縦縞消えました。
画像縮小の影響でノイズっぽく見えるけど実際は綺麗です。


これでもわかりますね。


どうでしょう。

対策ありと無しじゃ雲泥の差ですね。

かなりクッキリ綺麗な画質になりました。
Newファミコンと同等かな...
苦労した分、Newファミコン以上に感じます。

また、前期基板でも同様に縦縞ノイズは除去できるそうです。


Have a good FAMICOM life!!
それでは、良きファミコンライフを!!

尚、修理に失敗して壊れたり、怪我したりとか...
当方では一切責任を負えませんので、
怪我には充分注意し、完全自己責任で実行して下さい。



<< 参考サイト >>
おやじゲーマー日記
Circumhorizontal Arc.
東京RGBホスピス
なげやり
家庭用ゲーム機をxxする


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