Hardz-Reconstraction-→携帯FCの製作

携帯FCの製作
※自作ではありません。

コンパクトな携帯機に改造したファミコンになります。

互換機では色々出てますが...

こちらはなんと!!
任天堂のファミリーコンピュータ実機の基板を加工して使用する、
もぅ本物のファミコンな訳です。

互換機ではなく、

純正ファミコン本体になります。

純正ファミコンを携帯機に改造するキットになります。
小さな音(LittleSound)さんから販売されております。


携帯FC作成キットになります。

HRDさん家電のKENちゃん
携帯FC作成キット【赤】
携帯FC作成キット【黒】
携帯FC作成キット【白】


こちらで購入可能ですが、
なんせ個人で3Dプリンタで量産してる商品なので、
大量生産不可能との事で常に品薄状態です...レアです。


製作手順などは検索すると色々な方が書いてるし、
このキット自体の説明書が、
携帯FC 作成マニュアル

このサイトになります。
とってもわかりやすいです。

なのでここでは製作方法は端折りまして、
マニュアルに載ってないIPS液晶の配線とか、
難所とか...その辺を載せていきます。

購入しようか迷ってる方へのアドバイスになれば良きページです。

まず、ハンダ付け中級以上のスキルは必要です。
つまようじの先っぽくらいのチップ抵抗のハンダ付けもあります。
あとはケースの加工が色々と必要になってきます。
削ったり削ったり削ったり...


で、作るにはこのキットの他にも必要な物が色々あります。

-- 赤白ファミコン(前期)の基板、Iコントローラ --
まぁ本体一式あればおkなんだけど、
前期の基板ね、■ボタンのやつ...とかじゃなくて、
カセット挿す部分(赤いパカパカしたやつ開けて)見て、
青いコネクタが鉄で覆われてたらそれは後期基板。
青いコネクタまんまだったらそれが前期基板です。
分解して基板を見た時に後ろ(電源とか)の部分が一体化してるのが後期。
2枚の基板がシールド線で繋がれてるのが前期。


1番左が後期、真ん中と右は前期...前期基板は後ろ部分切り離してます。
基板とコントローラ部分も純正のコントローラのパーツを使用します。

君のおうちにも本体やらコントローラはたくさん転がってるよね??


-- 液晶モニタ(3.5インチ) --
マニュアルには、
Amazonで売ってるAntion 3.5インチモニター 小型オンダッシュモニター
を組み込む方法で載っていますが、
金額は倍くらいになりますが、
AliExpress(海外通販サイト)で売ってる3.5 インチ IPS 液晶ディスプレイ
このIPS液晶だと画質が良いし作るのもちょっとだけ楽になります。


-- モニタ保護用の透明アクリル板 --
横80mm×縦58×厚さ1mm
厚さは1mmだと本体とツライチになるらしい。
2mmでも特に問題無し。
※極端な話これ無くても動作とかに問題は無いけど、
 鞄に入れたりして液晶モニタがどうなっても知らんよ。
 携帯FCだからな...必須と思う。
 なんなら更に保護フィルム貼りたい。


-- リチウムポリマーバッテリーと、
  5Vが出力できる制御基板
  (もしくはモバイルバッテリー) --
充電池を内蔵して完全な携帯機にするか...
モバイルバッテリーで動作させるか...

スマホは仕方ないけどさ、個人的に携帯機って、
充電池じゃなくて普通の乾電池のが好きなのよね。
充電池だと長期使って無いと色々不具合出るんで。
なのでプレステ3以降のコントローラもあまり好きじゃない。
で、XBOX360のコントローラが電池と知った瞬間は嬉しかったねぇ...

なので自分は充電池は内蔵せず、
USB電源かモバイルバッテリーで動作するようにしました。


あと、縦縞ノイズ除去する場合は、
-- 積層セラミックコンデンサ 2.2μF --
×1個必要
縦縞ノイズ除去しなくても良いけど、
小さい画面でもやはり違いが出ます。


-- 道具類 -- まぁ電子工作する一般的な道具類必須。
リード線は細いヤツが良いです、
※ちょい太目でやって組むの大変でした。
※太目のリード線使わないといけない箇所もあります。
ニッパー、ピンセット、カッター、
ハンダこて、ハンダ、ハンダ吸いとり線、
ハンダ吸い取り機があったりすると便利。
ちなみに自分が使ってるのははんだシュッ太郎です。
あと棒ヤスリの類はあった方が良い。(丸い棒とか)
カッターで削れる直線的なトコはカッターでやった方が早い
あと透明アクリル板を貼り付ける為の両面テープ


そんな感じだと思います。


では製作に入ります。(マニュアル見ながら作って下さいね)


2ヶ所の抵抗を差し替えて...


拡張コネクタ、1コン、2コンのコネクタ、リセットボタンを除去。
拡張コネクタ除去が大変かも。
自分はスーファミコントローラ端子に改造したりしてたので、
慣れてます...面倒な場合はコネクタ後ろ部分からピンを1本1本切り、
ハンダ関係無くコネクタを物理的に除去した方が早いかも。
でもこれ基板壊すリスクもあるので慎重に作業して下さいね。(非推奨)


青いコネクタの耳も(ノコギリで)切り落とし、
基板左側の凸凹してる部分も削りました。
とにかく究極の小ささに...
コンデンサやオシレータを寝かせて、

基板表面の高さを5mm以内

裏面を2mm以内にする。



裏面の足の出っ張りも全部ニッパーで切り落とします。


ファミコンの基板の他にキット付属の基板×2枚に、
色々とハンダ付けやらなんやらしていきます。


コントローラ基板にチップ抵抗のハンダ付け(×8ヶ所)があります。


IPS液晶モニタのハンダ付けは、


こんな感じで、


白黒をGND、赤を5V、黄をVにハンダ付け。


仮組みして電源ON!! で起動チェック...
うんともすんとも...液晶モニタとか全く反応無し。
電源すらきてないっぽい...

ぃゃぃゃいやいや、
液晶モニタのフラットケーブルの向きが間違ってました。
※何の説明も無いんだもの。


フラットケーブルの向きはこうです。
で、ちゃんと映りました♪
この時点でちょっと感動です。


違うカセットもちゃんと映ってるんで大丈夫でしょう!!


ちなみに縦縞ノイズ対策もやりました。


ここのページで(後期基板の)方法を詳しく載せてますが、
前期基板はトランジスタの向きが逆になるので注意です!!
※画像を参考に!!


裏面のコンデンサは同じです。(わかりづらくてスマソ;;;)


そしたら後はケースに収めていきますが、
ここからが結構難所...でした...


液晶モニタがキッチリとハマらず、
ケースの枠部分を削って削って削って...
削ってハメての繰り返しになります。
下よりも上側と左右を削りました。
※カッターと棒ヤスリ両方使いました。

液晶固定パーツのネジを締めすぎないように注意!!
※締めすぎるとすぐにバカになんぞ!!

液晶をハメたら、


表に透明アクリル板をこんな感じで仮固定してキズ・破損防止。


そしてそして...


これが自分的1番の難所でした...


(左から)RESETボタン、USB電源コネクタ、イヤホンジャック、
ボリューム、電源スイッチ...
これらのケースの穴全てを削って広げました。
で、更に、ケースにファミコン基板とインターフェイス基板を固定するのが、
かなりの難易度です。
ビスに噛ませるスペーサーを間違えないように注意!!

ファミコンとインターフェイス基板の間に噛ます長めのスペーサー、
どやって???ってなるけど、
長めのスペーサーがちょいキツくてビスに噛ましても落ちないので、


こんな感じに組みます。
※真ん中辺のビスね...端のとこは後で横からスペーサー入れられるので。

斜めにインターフェイス部分の穴にハメ込んで、
ファミコン基板の上に上手くセットしてビスを...
これがケースの穴の位置がわがらんからかなりの難易度。
でも無理では無いので上手い事調整しつつキッチリとネジ留め。
※これも...っていうか全部、ネジは締め加減重要だと思う。

キッツく締めないように!!

そして完成!!


まだステッカーとか貼ってませんが...
これどうやって上手くステッカー貼れるんだろうか...
めちゃくちゃ綺麗に貼りたいなぁ...

これでいつでもどこでもファミコンで遊べるし、
拾ったファミカセをその場で動作確認出来るね!!
某店のジャンク箱から鬼太郎のサンプルROM探しとか、
これがあれば無駄な出費が抑えられるね♪
※お店的に迷惑かもなのでそこんとこ謙虚にやりましょうね。


最後に赤白ファミコン(4P改造版)とニューファミコンと、
今回の携帯FC...大きさ比較...純正基板なのにこの小ささ...
小さな音さん、とんでもない技術力ですね、凄過ぎる。
※ソフトもハードも!!


最後の最後に...ディスクシステムは、 ばくてんさんのRAMアダプタ縦型基板...
これ【DRAMx4版】これ【DRAMx1版】で起動するはずだけど...
これ【DRAMx1版】の場合、このままでは起動しないそうです。

電源供給(VCC)の問題だそうで...

詳しくはこちらで全て解決します。


Have a good FAMICOM life!!
それでは、良きファミコンライフを!!

失敗して壊れたり、怪我したりとか...
当方では一切責任を負えませんので、
怪我には充分注意し、完全自己責任で実行して下さいね。



<< 協力、参考にさせて頂いた方々 >>
あらトモさま
H/de.(LOOPCUBE / TECHNOJAPAN.net)さま
masuoさま
ばくてんさま



Written on May 5, 2025


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